9月10日は第71回『ロジかわ会』。
3回にわたりお送りしてきたテーマ「ロジきき講座」もいよいよ最終回。
最後のテーマは「雑談から関係構築できる話の聞き方」です。
雑談、得意ですか?
私は「ニガテ」と即答してしまう。
雑談が得意な人は、どんなジャンルでも手広く知っているイメージなんですよね。
相手がどんなことを話してもついていける、という感じでしょうか。
今回のワークでもニガテ意識が発動した私ですが、果たしてどうなったのか……
続きはぜひレポートをご覧ください。
まずはおなじみのアイスブレイクからいってみましょう!
ロジきき講座2回ありましたが、それを受けて「聞く」に関してどんなことを学んだり、意識していますか?
私があげたトップ3はこれかな。
●数字で答えやすい質問から始める
→ 「何年入社?」「いつからやってるの?」 相手が悩まずに事実を答えられるので、導入としてはすごくいい
●質問を重ねて拡げる意識を持つ
→ 拡げるには質問を重ねることが大切。これ、意識的にやると自然と話が拡がってくれます
●大変だよね、を安易に使わない
→ これ、やりがちですが、大変かどうかは本人しかわからない。共感のつもりでも、「えー大変でしょう」とか安易に言われると、「別に」と言いたくなる。
勝手に決めつけられるのが嫌なんですね。これは要注意ポイント!
さて、みなさんはどんなことを意識してる?
・相手の話だけを聴くようにした
・数字、固有名詞を繰り返し時系列を気をつける
・短い質問で深掘りしていく
・部下や家族など相手への期待度が高い人には聞き続けるのが難しい
・話の内容をストレートに聞かず、裏を読むようにした
・相手が答えやすいように、数字を入れたり固有名詞で聞く
数字や固有名詞はやっぱり王道ですね。
共通言語、情景が頭に浮かびやすい固有名詞は同じ景色をみながら会話できるので、とっても有効ですね。
ワーク1:こんなとき、あなたならなんて答える?
《質問1》
●友人に「体調が悪いんだよね……どうしよう」と言われたら?
(職場でもプライベートでも、シーンはお任せ)
私は職場と想定してみましたが、これがけっこう悩んじゃった。
まずは、「大丈夫?」。
そのあと……
「仕事は続けられそう? ちょっと休んだら?」
こんな感じかなぁ。
「どうしよう」が入っているから、かなり体調悪そうな印象。
基本的には、「大丈夫? 休んだら?」の方向かな。
ではみなさんは?
・どこが、どのように体調悪いの?
・早く病院にいった方がいいんじゃない?
・何か手伝えることある?
・いつから体調悪いの?
・病院へ行ったの? 無理しないでね
おぉ、さすがロジカル。
具体的に訊ねる感じね。
そして、私は思いつくのがあれくらいでしたが、なつみ先生の例をみると、
それこそ何十個もある!
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《切り口に分けてご紹介》
●共感、日常会話レベル
・ふ〜んそうなんだ
・かわいそうに
・大変だね
・大丈夫?
→ 問題解決をしようとはしていない
●「打ち手」解決策の話(How)
・病院に行ったら?
・薬飲んだほうがいいよ
・寝たほうがいいと思う
・ちゃんと栄養とって
→ でも本当にこの打ち手でいいの?(思い込みになってない?)
●「原因」を話す(Why)
・飲みすぎじゃないの?
・寝不足じゃない?
・変なもの食べたでしょう?
→ 本当にそれが原因かわからない
●所在の話(Where)
・足がいたい?
・お腹がいたい?
・頭がいたい?
・どこが悪いの?
→ 問題解決するなら場所の特定から始める!
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ふむふむ。
これは言われたくないのもありますね。
「ふ〜ん、そうなんだ」とかちょっと悲しみ。
個人的には「どーせ飲みすぎじゃないの?」とか一番言われそうだけど、
あ〜これはイラっとするなぁ。(飲み会の翌日は意地でも不調に見せない。笑)
まぁ正解はないってことで、
問題解決するなら【Where → Why → How】の手順ね。
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《質問2》
●20代の無口な美人女性。質問したら答えてくれるけど、必要以上には自分から話さないタイプ。
オンラインの背景画面には「歴代横綱一覧」がみえている。
どんな雑談をする?
(相手が答えるであろう返事も想像し、4,5回キャッチボールを考えよう)
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1)お相撲すきなんですか?
→ YES(のはず)
2)いつから好きなんですか?
→ 幼少時代(20代ならたぶんそう)
3)誰の影響ですか?
→ おばあちゃん(小学生のときそういう友人がいたから)
4)誰が好きなんですか?
→ ●●(誰かは答えるはず)
5)なぜ好きなんですか?
→ ●●なところが〜(好きな人のことなら楽しんで話してくれるはず)
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こんな感じで構成してみました。
正直、相撲知識がまったくないので、ワーク内容を見たとき焦ったんです。
冒頭でも書きましたが、自分の知らない話題で雑談するって無理〜って思っていたので。
でも限られた時間の中で集中して考えてみたら……自分が知らなくても質問すればいいだけ、でした。
5回くらいのキャッチボールはたやすいもんじゃないか。
そして、知らないから「教えて」のスタンスでいけば、何も怖くない。
やってみないとわからないものですね、はい。
ただ落とし穴があります。
「知らないことを知らないと言えるか」。
ここがかなり肝です。知ったかしちゃうとき、恥ずかしながらあります。
でもね、そんなとき、ぜったい相手にバレてるんですよね〜(空気でわかる)
その後の方が、何万倍もはずい。
ということで、
知らないことは潔く「教えてください!!」のスタンスで行こうと決めました。
では、なつみ先生に教えてもらった切り口や流れをみていきましょう!
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《切り口:5W2H》
●What 何を「何が好きですか?」
●Which どちらの「どちらの商品を展開されますか?」
●Where どこに「どこに行った?」
●When いつからいつまで「いつから好きなんですか?」
●Who 誰が「誰と一緒にいくんですか?」
●How many どのくらい「どのくらい集めていますか?」
●How どのように「どのようにしていきましたか?」
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《質問の流れ》
1)序論:コミュニケーションしやすい環境をつくる質問
→ クローズドクエスチョンで答えやすい質問を(YES or NOで答えられる)
2)本論:聞きたい情報を訊く質問
→ 相手が答えやすくなってからオープンクエスチョンに
3)結論:確認する質問
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《相手の考えを引き出す質問》
※雑談中はバックトラッキングでもOK!
雑談でも、相手の考え方・価値観・大事にしていることなどが聞けるとナイス!
質問上手な人は、【What】の質問より【How】や【Why】の使い方が上手。
「好きな力士は?」と【What】(この場合は【Who】)で訊いても、自分が知らなかったりすると、その先が続けにくい。
「(なぜ)相撲にはまったきっかけは?」という風に【Why】のほうが知らなくても話が拡がる。
ワーク2:最近のニュースをテーマに雑談してみよう!
2人1組で話し合いました。
私があげたテーマは、「円安で最近リアルにお買い物に行って打撃を受けている」という話。
大好きなお刺身盛り合わせ。980円がなんと1,280円になっていたので、泣く泣く諦め、
盛り合わせではなく、サーモンの柵を購入。
黒田日銀総裁なんとかしてください!
番外編? 相手の長話を終わらせたい!
「聴き上手 = 相手に話をしてもらう」をテーマにお送りしてきましたが、状況によっては、
早く話を切り上げなければならないこともある。
仕事が山積みのときや、グループで話しているのに一人だけずっと話してる〜みたいなときね。
そんなときは、こんなテクニックで切りぬけよう!
●言葉をあわせない
→ 最低限のリアクション「えぇ。えぇ。えぇ……」など
●テンポを合わせない
→ 早口の人にゆっくりなど。テンポが違うと話す気がなくなる
●身体をあわせない
→相槌のタイミングをずらすなど
※ポイントは、リアクションは最低限するけど【あわせない】ということ
雑談ネタ、こうやって覚えよう!
【きどにたてかけせし衣食住】
き:気候、季節
ど:道楽(趣味)
に:ニュース
た:旅
て:テレビ
か:家庭
け:健康
せ:世間
し:仕事
「衣食住」
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雑談こそ、難しい。
自分が詳しくないジャンルの話になったときに、どれだけ【興味を持って】ちゃんと聴けるか?
これが重要だと感じます。
興味がないだろう、と相手に感じさせてしまってはしらけますからね。
これも事実と見え方って違うと思うので、うまく話を拡げられないと、興味がないように見られがち。
私が今回一番感じた最強説は「教えてくださいスタンス」かな。
自分の好きなことを訊かれて嫌な人ってあまりいないと思うので、うまい質問を意識して空回るよりも、
素直に「興味あるので教えてくれますか?」の方がいいな、って。
これからは、変に凝り固まらず、そんなスタンスで雑談を楽しんでいきたいと思います。
次回のご案内
ロジきき講座、全3回コース(web開催)はこれで終了です。
次回のテーマはまだ決まっていませんが、ロジカルでかわいい女性になれる内容です!
単発でもわかる内容となっていますので、ぜひご参加くださいね。
■ 2022年10月22日(土)10:30~12:00
お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓
http://logikawa.jp/day/
(文責:菅 沙絵)