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開催報告【第56回 ロジかわ会】はじめてでもわかるロジカルシンキング 3

6月5日は第56回『ロジかわ会』。

今回も愛知県から初の参加者が。

なんでも、お仕事でやるべきことがありすぎて頭を整理しなくちゃ……
と思っていたところ、なつみ先生の書籍を手に取ったのが先週。

そしてロジかわ会のことを知り、思い切って参加されたと。

すごい行動力じゃないですか?

ロジかわ会に参加するたびにいろんな角度から刺激をもらっています、ほんと。
ありがとうございます!

さて、4月から3回連続でスタートしたのが「はじめてでもわかるロジカルシンキング講座」です。
今回のテーマは「ロジかわ女子10のクエスチョンを使いこなそう」です。

まずはおなじみ、アイスブレイクから。

最近、悩んでいること、解決したいことはありますか?

ひとつもない! なんて人はいないのでは?

切り口はいろいろありますが、
「仕事」「家庭」「人間関係」「モノ」「カネ」……
まぁ考えてみました。

ーーーーー
・英語
・SNS投稿
・片付け
・衣替え
・本棚整理
ーーーーー

ほんと笑えるくらいに、最近、何を聞かれてもほぼ真っ先に登場するのが、
「英語」。

次に浮かぶのは、やはり私の苦手な「SNS」。

この順番はモヤモヤ度でいうとかなり正当な気がします。

自分のモヤモヤを知ったところで、今日のテーマです。
「ロジかわ女子10のクエスチョンを使いこなそう」。
それができれば、問題解決! のはず。

さっそくみていきましょう!

とそこで……

今回は、なつみ先生に10のクエスチョン解説をざっとしていただいたあと、
「自分の体験談を踏まえて、人に説明をする」というワークをしました。

時間が限られていたので、もちろんすべてはできませんでしたが、
今回レポートを書くにあたってやってみました!

なので、以降、私の体験談込みで解説させていただきます!
(要注意:長い……)

解決したいか?/シェアしたいか?

本当は問題を解決したいのに、問題をシェアしただけで気持ちが楽になるケースがあります。
これはそもそも「問題」とは何なのかを、正しく理解できていない場合に起こります。

★問題とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップをさす

解決策とは、そのギャップを埋めるための策であり、「解決」とは、そのギャップを埋める策を実践してマネジメントサイクルを回すこと。

問題を解決することと、シェアすることは、「雲泥の差」があります。

だからはじめに、問題を解決したい(アドバイス欲しい)のか、シェアしたい(聞いて欲しいだけ)のかを自覚することが大切

そして、相手ともスタンスを合わせることができると、お互いストレスなく同じ目的のもと気持ちよく会話ができます。

先日、こんなことがありました。

私は「やりたいけど、正解じゃないかも」ということで悩んでいたんですね。
それを友人に話したところ「正解はこうだと思う」という話をされました。

私の中では、友人の「正解」にはのれなかったけれど、「自分のやりたい」も正解かわからない……。
そんな気持ちだったので、すごくモヤモヤしたんです。

それでしばらく話していて気づいたのは、
「あ、私は”やりたいけど、正解じゃないかも”の気持ちに、”やって大丈夫だ”って言って欲しいんだ」ということ。

つまり、背中を押して欲しかった

その気持ちを正直に打ち明けると、友人は「そうだったんだね」と申し訳なさそうに言った後、
「さえの思うとおりにするのが一番いいと思う。それに賛成だよ」と言ってくれました。

友人は、私の問題を解決しようとしてくれていた。
でも、実際それは、私にとって問題ですらなかったのです。

だからまずはじめに、話す側が自分のスタンスがどちらかを認識する。
そしてそのことを、相手に伝えてあげる

ということが、とても大切です。

悩んでいるか?/考えているか?

「悩む」は永遠と続けられますが、「考える」は10分以上続けることができません。
そもそも「悩む」とは、脳の「短期記憶」にしかアクセスしていない状態を表現します。

「なぜこうなるんだ」「どうすればいいんだ」といった表現が、頭の中でグルグル駆け巡っているケースが「悩む」という行為です。

考える(長期記憶)にアクセスするためには、「切り口」が必要。

いずれにしても、最初のステップとしては、「いま自分は悩んでいるのか? 考えているのか?」この判断をすることが大切です。

ロジかわ会事務局の菅沙絵は、この「ロジかわ女子10のクエスチョン」を数年前から知っているので、実際活用して変わった体験談をお話します。
私は営業事務の仕事をしていますが、営業のみなさんが提出物の期限を守ってくれないことをずっと気にしていました。
当時を振り返って考えてみると、ただただ悩んでいた。

「直接いうにも忙しくてオフィスにいない」
「リマインドメール、送っててもスルーされる」

結局、私に「守らせる力がない(威厳)からかな……」なんて、当時はほんと悩んでいましたね。

そんなとき出会ったのがこの質問の「切り口」
「あなた、ただただ悩んでいませんか? 考えるには切り口が大切ですよ」
そういわれて、切り口をもっていろいろ考えてみました。

結果、期限を守らない人はひとりもいなくなりました。

ーーーー
「切り口」
→ 誰

ーーーー

主に守れない人にフォーカスした方法は、「その人が好きなキャラクターのクリアファイルを置く」
かなり目立つし、意識を向けてもらえるようになり、問題解決!

「切り口」を持ってしっかり「考える」ことが大切ですね。

抽象的か?/具体的か?

抽象的な表現 = ぼかし表現

主に、副詞「徹底的に」・「積極的に」は多くの人が使いますが、どうすることで「徹底したことになるのか」「積極的にやったことになるのか」がわかりません。

★「4W2H」などの切り口を使って具体例にすること

ーーーーー
When(いつ)
Who(だれ)
What(なに)
Where(どこ)
How(どのように)
How many(どれくらい)

ーーーーー

アイスブレイクのモヤモヤでも登場した「SNS」。
ハイ、正直にいってニガテです。

でも、正直にいって、もっと積極的にやりたいんです。
やりたい気持ちはとっても強いんです!

だからこそ、日々葛藤。

そんな中、ある変化がありました。

それが、「積極的の定義を具体化」したこと。

積極的にやりたい、でもできない。
そんな感情のループにはまっていたのですが、
自分の中の「積極的」を具体化してみました。

毎日、ひとつでもコメントすれば「積極的」である。

これはいろんな意見があると思いますが、
私にとってはそれが第一歩であり、一度コメントすると、もっとコメントしたくなるというループに気づきました。

まさに、具体化することによって、得られた変化。
だからまず、ぼかし表現をやめて具体化してみてください

そこで得られる「結果」が必ずあります。

思い込みか?/事実か?

思い込みや先入観を取り除かないと、ロジカルに物事を考えることはできません。
思い込みのメカニズム「一般化」という表現を、まずは知りましょう。
物事のある一部分だけに着目し、全体を決めつけてしまう思い込みのことを「一般化」と呼びます。

「みんな」「いつも」「だいたい」「ぜったい」みたいな言葉に要注意!

いつも思うこと、言っていいですか?
(言いますけど。笑)

男性によくいわれます。

「男が浮気するのは仕方がない」

別にいいんです。でもここからです。

「菅ちゃんは浮気されたことないって言うけど、知らないだけでされているかもしれない」

はい、ストップ。

別にいいんですけど、自分のことを正当化するのは。
本能だから仕方ないですか、そうですか。

でも、しない人もこの世には存在しますよね?

まぁ、知らないところでされてる可能性はゼロじゃないですけど。笑

でもこういうとき、変に目くじらを立てずに「一般化してるな」と思うようになったのは、
ロジかわ女子になった証拠でしょうか。

ということで、みなさん一般化にはお気をつけを。

偶然か?/必然か?

偶然に起こっていることを必然だと思い込むことを「偶然の必然化」と呼びます。
「偶然の必然化」がクセになっている人は、再現性の高い解決策を導くことができません。
論拠と結論がうまく繋がっているか、因果関係、相関関係の概念を使って整理しましょう。

★因果関係:原因と結果が繋がっている表現のこと
★相関関係:AとBの事柄になんらかの関連性があるもののこと

私の友人(男)に起こった話。

まぁ独身時代からモテ街道を突っ走ってきた友人ですが、
指輪を外してから……

モテなくなった。

結論、既婚者の方がモテてたという話。

これは深掘りしませんが、因果関係をいうのは違いますか?

はい、わかりやすいやつ、ご紹介します。

「今年は例年よりも平均気温が1度高かったため、アイスの売り上げが1.3%
アップした!」

これは、原因と結果が明らかなので、因果関係があると言えますよね。

で、相関関係っていうのがちょっとフクザツ。

「今年は例年よりも平均気温が1度高かったため、ボールペンの売り上げが1.3%
アップした!」

一見「?」。平均気温とボールペン販売量が増えこととの間に、明確な因果が関係はない。
でも、過去のデータを調査すると、なぜか平均気温がアップすればボールペンが売れる事象がある、のであれば「相関関係がある」と言えるかもしれないんですね。

ここはちょっとフクザツですが、意味が理解できていたらOKと思います。

発散か?/収束か?

問題の解決策を見出すとき、いきなり「正解」を求めようとせず、まずいろいろなアイデアを大量に出すことが重要です。
このとき、大量のアイデアを出すために、ひとりで「50個」とか「100個」といった数値目標を決めることが大切。

ひらめきに頼ったり、誰かのプレッシャーでアイデアを出すのではなく、正しく、拡散ー収束」のプロセスを踏みましょう。

収束は軸を絞ることをおすすめします。

体験談として、真っ先に思い浮かんだこと……
100個もアイデアだしたことない。あ、でも……

友人の好きなところを「100個書き出したことがある」。

これ、お誕生日プレゼントとしてやってみたんですけどね。

で、このときに思ったんですよね。
100個も書き出すと、言葉や表現は違えど意味は同じようなものがかなりある。
それを収束させると……友人の強みがみえる。

今回のエピソードは「斬新なアイデア」という面とは違う角度ですが、
大量に発散することってものすごく大切だと感じます。

そしてそれを「正しく収束」させることができたら、
そこのは思いも寄らないギフトがある
、そう思います。

なぜそうか?/それでなんだ?

「なぜなぜ分析」をすることで、論拠と主張が正しく繋がっていない箇所を特定することができます。そうであるときもあれば、そうでないときもある、というのであれば、一貫性がないため論理的にただしいとは言えません。

いま、ロジかわ会の運営元一般社団法人PAGの会のひとつである、
「ビジョナリーカンファレンス」でビジョンと目標を掲げているんですね。

そこでのビジョンが、
「自分自身を大好き! という人で溢れる世界をつくる」

まずは自分がそうあるために、ニガテ克服(一番が英会話!)なので、
今年は英会話をテーマにしています。

それでですよ。

ビジョンは明確で、しっくりきていて、それは私の人生において、とてもとても大切に思っていることなのですが、そのための目標ってあってる? って考えさせられたんですね。

「なぜそうか?」の問いですね。

ニガテ意識を克服できたら、自分をもっと好きになれる。

このロジック間違いないと思ってました。

ただここで、「よい(得意)なところを伸ばした方が自分好きになれない?」とコメントをいただいたこともあって。

そのときは即答。

「やりたいことは自然とやっちゃう。それは自分でもできるところだから、あえて、目標に掲げるなら、ニガテなことにしたい、しようと思った」

でも、でもですよ。
今回「なぜそうか?」の問いを受けて、ニガテ意識克服というより、認められたらよくない? とか
また違う方から感情が動いてね。

で、気づきましたが、解説というより、内省のレポートになっております。
すみません。

まとめると、「なぜそうか?/それで何だ?」の問いを持つことは、非常に大切であります。

状態か?/プロセスか?

問題解決策を導き出しても、その策が「状態」であれば行動に転化できません。

たとえば、
「問題意識を持て」(状態)
「もっと自主性を発揮します」(状態)

どんなに、「問題意識を持て」といわれても問題意識を持ちようがない。
「自主性を発揮します」と誓っても自主性を発揮することはできないのです。

行動に落とし込める解決策をどう表現すべきか、整理するクセをつけるのが大切。

自分ごとでいうと、常々思っていることがあります。

「営業アシスタントとしてスペシャリストになる」

じゃあ、スペシャリストってなに? って話しですよね、ハイ……。

いっくら状態を声高に叫んでいても、プロセスを踏まないと何も変わらない。
スペシャリストってそもそも何さ?

そこを明確にし、プロセスを踏まない限り、
永遠にスペシャリストにはなれないわけです、ハイ……。

私の好きな言葉に
「行動の伴わない精神論は害だ」
というのがあります。

そうなんです。行動が伴わない偉そうな精神論はむしろ害。

スペシャリストとは、言われる前に動く?

そういうひとつひとつをしっかり定義し、プロセスを踏むことでしか、
状態は変わりません。

そのことを認識することがとても大切です。

タスクか?/プロジェクトか?

★「プロジェクト」
目標を達成させるための計画、タスクの集合体

★「タスク」
スケジュールに記入できるほどの作業や課題の最小単位

プロジェクト、立てるのはかなり得意。
でも、タスクに落とし込むのはとってもニガテです。

たとえば、
はい、またでましたね。英語。

「英語をマスターする」
プロジェクトです。

でも、日々のタスクにしっかり落とし込めていないから、まったく前進していない、というね。
とってもわかりやすいですね。笑

結局、なにごとも、タスクに落とし込まない限りできていないわけです。
プロジェクトは思いつきでいつだって立てられます。

「よし、今年度は部下育成に力を入れよう!」

こうしてプロジェクトは容易にたちますが、
その後のやり方について一向に進まなければ、まったく意味がない、ってことですよね。

はい、プロジェクトを立てるのはいいけれど、ちゃんとタスクに落とし込みましょうね、
ということです。

重要か?/緊急か?

「重要緊急マトリックス」。有名なフレームワークですから、耳にしたことがある人も多いのでは?

ーーーー
●「重要である」かつ「緊急である」こと ⇨ いますぐやるべきこと
●「重要でない」かつ「緊急である」こと ⇨ 先送りしてもよいこと
●「重要である」かつ「緊急でないこと」こと ⇨ 焦点を合わせるべきこと
●「重要でない」かつ「緊急でない」こと ⇨ いますぐやるべきでないこと

ーーーー

健康とか、まさにそうですよね。
自分の人生のことを考えたら、「もう少し健康を気にした方がいいのかな……」なんてことは
もう、み〜んな感じていると思います。

でも、いますぐ不調ではないから……で、先送りしてる。
しちゃう気持ちもわかります。

それで実感を伴ったお話をさせてもらうと、まさにこの健康なんです。

私、健康診断でもいつもAなので、「緊急!」みたいな気持ちは皆無でした。
とはいえ……不調はあるんですよね。
詳細は控えますが、「健康だぜ!」と常々おもっているかと言われると、そうでもなくて。

それで、それなりにいい歳になってきたので、日課に2つのことを追加したんです。

・ヨガ&瞑想
・スペシャルドリンク

これだけで、かなり体質改善されました。
一番痛感しているのが、本当にささいなことですが、「毎日」続けること。

だからもしも「これ重要だな」と思うことがあるのならば、
ささいなことでもいい、毎日やり続けることをおすすめします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はぁ、長かったですよね。
ここまでお読みくださったみなみなさま、本当にありがとうございます!!

10個、自分ごととして考えてお届けさせていただきましたが、
ものすごく深い学びになりました。

ぜひとも、みなさんにも自分ごととしてこの質問を活用していただけたらと思います。

最後に、みなさんの感想をシェアさせていただきますね。

今の悩みを解決する手段を考えるきっかけになった

悩みを解決するには、多くのプロセスが必要

1〜2分で考える癖をつけようとおもった

比較形容詞は単独で使うと意見になる、という点がすごく印象に残った

状態とプロセス、どちらも大事!

自分にはあまり悩みがないんだという気づき

悩みを解決する、というのは、意外と時間がかかるということがわかった

10のクエスチョンは、相手と齟齬がないようにうまく活用していきたい

抽象的なことが、自分の中でいかに多いか……に気づいた

習慣を変えるには時間がかかると肝に銘じよう

わかっているというところから習慣化に持っていくのが大事

わかりやすく伝えられるのが大事

いやぁ、毎回ですが、みなさんの気づきがめちゃくちゃ貴重。
シェアあってこその学び。

そういえば、なつみ先生も冒頭でおっしゃっていたな。

だからこそ、
伝え方も意識した「ロジかわ」を目指しましょうって。

(相手に伝わるように筋立てて話すロジカル力と、
正しさを主張することがすべてではない、相手を慮った言葉のチョイス、
かわいげ)

ほんと、ロジかわ女子だけでなく男子にも、
ロジかわが浸透したら、ぜったいにみんな温かく、気持ちのいいコミュニケーションが取れると思います。

そのためにも、まずは自分がこの10のクエスチョンを使いこなさないとね。

実践あるのみ!!

次回のご案内

ロジカルシンキング講座。
全3回コースですが、単発でも参加可能です。
(web開催)

■ 2021年7月3日(土)10:30~12:00

お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓

ロジかわ講座

(文責:菅 沙絵)

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