12月11日は第62回『ロジかわ会』。
10月から「ワーク・ライフ・バランス」をテーマに2回にわたって講座がありましたが、
いよいよ最終回。
「ワーク・ライフ・マネジメントをしよう」、「ライフプラン(人生設計)をたてよう」など、
いろんな切り口から「ワーク・ライフ・バランス」をみてきましたが、
今回は、「ワーク・ライフ・インテグレーション」について考えてみました。
個人的には、しっかり向き合ったことがないテーマもあり、驚きの内なる声に気づかされました。
では、まずはおなじみ、アイスブレイクからみていきましょう!
本日のドレスコード「クリスマス」ポイントは?
2週間後にはクリスマス♪
街のいたるところでクリスマスツリーを目にしますよね。
そこで今回は事前になつみ先生から「ぜひクリスマスグッズを身につけてご参加ください」とのアナウンスが。
私も前日からバッチリ準備……をしておらず、思い出したのが、講座が始まる15分ほど前。汗
赤・緑の洋服もないので、いろいろと考えた結果……
とりあえず、真っ白いセーターを着て、クリスマスツリーのキャンドルを見えるところに飾って参加。
アイスブレイクはグループにわかれて、今回のドレスコード「クリスマスポイント」についてシェアしますが、
そこで言われたのが……
【プレゼンの練習だと思って!】
・相手に魅力的に伝える、説得力ある話にするには?
おぉ、そうきましたか!
それを受けて1分間で考えます。
頭をフル回転させて、即席アイテムたちにストーリーをのせました。
「私は一番好きな色が白。赤や緑ではなく、あえて白のセーターを選んでいます。
ふわふわの真っ白のセーターは、雪をイメージ。オンラインだからこそ、身に付けるものだけでなく、
背景(クリスマスツリー)や小物(赤いマグカップ)でクリスマスを演出しました」
赤いマグカップは完全に偶然の産物です。笑
でも本当に面白いのが、「プレゼンの練習だと思って、説得力を持って話して!」と言われると、
どうにかして目の前のアイテムに意味を見出そうとする、というか、個人的には命を吹き込むような感覚を覚えました。
(ディズニー映画のみすぎかな。笑)
そして、他の方のお話も本当に素敵で! ご紹介しますね。
トナカイの手作り帽子を被って登場。その帽子はナント、現在中3の息子さんが幼稚園のときに作ったもの。それを毎年、クリスマスツリーに飾っているのだとか
クリスマスカラーの緑のセーターで登場。そしてお話をしながら真っ赤なコートを羽織るという演出に思わず「おぉ〜」と声が
テーマはぬくぬくお家クリスマス。オンラインだと上半身しか見えませんでしたが、赤のセーターはワンピースなのだとか。お洒落なのにゆったりしていて着心地もいいのがポイント
いやぁ、画面越しに姿が見えていても、お話を聞いてみないとわからないことばかり。
というか、みなさんのストーリーが想像を超えて素敵すぎて、お話を聞く前と聞いた後では、ぜんぜん違う見え方になりました。
背景を語る、知るって、めちゃくちゃ大切だなと痛感。
それでは、いよいよ冒頭でお伝えした「ワーク・ライフ・インテグレーション」について考えていきましょう。
ワーク・ライフ・インテグレーションとは?
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仕事と生活を統合する考え方。
仕事と家庭生活の双方が相乗する存在となり、公私ともに高め合うことを目的としています。
仕事と家庭生活のどちらか一方に片寄りがないように、バランス調整を行なっている今までのワーク・ライフ・バランスの意識を前進させます。
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今までの働き方は……
仕事を重視してしまう場合は、家庭生活を後回しにしたり、
逆に家庭を優先にしたければ仕事のキャリアアップを断念するという傾向。
そこで双方のバランスをとることを目指したのが、
【ワーク・ライフ・バランス】
→ 仕事と家庭を相反するものと捉え、双方のバランスを調整することで両立を図る
一方、仕事と家庭を統合させる(仕事が充実すれば家庭も充実する)ことで相乗効果を目指したのが、
【ワーク・ライフ・インテグレーション】
→ 一見仕事が家庭生活に侵食してくるように感じるかもしれないが、あえて双方の線引きをなくすことで相乗効果をねらう
「バランスを取る」という考えよりも、「統合させる」という考え方が私はとても好きです。
妥協点を見つける、とか、折り合いをつける、とか、そういうのが嫌なので、
なんに関しても、「相乗効果を目指す」という考えで動いていきたいです。
今の仕事は働きやすい? 働きにくい?
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1)今の会社は自分にとって働きやすい? それとも働きにくい?
2)なぜそう思いますか?(具体的な事例を書き出してください)
3)他の立場の人にとってはどうでしょう?(論拠もそえて)
(独身男性・女性/子持ち男性・女性/シングルファザー・マザー/障がい者/外国人/LGBT……)
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私は働きやすいです。
理由は、いくつかありますが、
「フレックスタイム制で比較的自由に時間調整ができる」
「有休が取りやすい」
これは大きいかな。
フレックスタイム制は、以前リアル会場で朝会があるときなど使用していました。
1時間だけ遅れて出社し、その月内で1時間残業して調整すればよいので、とても便利。
また、ここ数年、年間20日の有休消化をバッチリできているのもありがたい話で。
個人的には、上司の理解がとてもあるので、そこに大感謝ですね。
一方、他の立場の人は?
となると、比較的働きやすいのでは? と思いますが、部署や上司によるかなぁ……というところも感じます。
また、製造や技術は人員不足で、物理的に有休消化ができないとも言えるので、
そういった方々は働きやすいとは言えないところもあるかな、と。
他のみなさんはどうでしょうか?
働きやすい。良くも悪くも人事制度が整っていないので、自分の希望は通りやすい。(転勤等)他の人はどうかというと……そうでもないかも
働きやすい。社内保育園があるのがよい。一方心では働きにくい気もしている。というのは、やはりみんながイエスではないと感じるから
働きやすい。社内恋愛も多く、制度はしっかりしている。一方、外国人の方が帰国してしまうこともあるので、働きにくいところがあったのかも?
働きにくい。トップは理解があるが、中間管理職の方が頭が固いところがあり、なかなか古い体質から抜けられない
グループにわかれてのシェアでは、【もしこのグループメンバーが人事部だったとして、どんな制度やルールがあれば「ワーク・ライフ・インテグレーション」が実現できるでしょうか?】とのお題を出されていましたが、
これがなかなか(かなり)難しい。
こういうのはいいよね。(福利厚生、社内保育園等)は出せますが、短時間で問題の「解決策」を導くことはできませんでした。
ただ、「こう感じる人がいるんだ」とか、「こういうところが問題かもしれない」そう気づけるだけでも価値がある時間でしたね。
なぜ、広島県の「働く女性応援よくばりハンドブック」は炎上したのか?
みなさん、広島県の「働く女性応援よくばりハンドブック」はご存知ですか?
●詳細はこちらをご覧ください
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/womanjob/ouen-handbook.html
炎上した理由としては、
・「よくばり」というタイトル
・ワーママページのパパ”お手伝い”発言
・個人発信ではなく、自治体発信
・「働き方改革推進・働く女性応援会議ひろしま」のメンバーの写真が男性ばかりで、当事者の女性の姿がない等……
どうでしょうか?
これは本当に立場や状況によって、捉え方が変わってくるものだと思います。
個人的には、こういった冊子を作ることはとても素晴らしいことだと思うので、改善点はあるにせよ、排除はしないでほしいな、と思いますね。
このあとのワークが、個人的にはかなり気づきがありました。
これ、どう思いますか??
【もしかしたら、こんな風に思われているかも?】
それを受けて、【ワーキングママへのアドバイス】
という会話形式のページがあります。
内容をご紹介すると……
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【同僚】
「子どもが熱を出したから……」と早退するのは仕方がないけど、仕事を代わる同僚の負担も考えてほしいんだよね……。「申し訳ない」という言葉があれば、こちらも報われるんだけど……。
【アドバイス先輩ママ】
仕事をカバーしてくれた同僚には、翌朝出社したときに必ず「ありがとうございました。助かりました」とお礼を言うようにしています。感謝の言葉をこまめに伝えるのは、重要ですよ。
【上司】
短時間勤務と休日出勤免除を希望されたけど、その分子どものいない社員の負担が増しているみたい。休日出勤が増える他の社員や、会社の経営状況も理解してほしいな……。
【アドバイス管理職ママ】
ついつい「頼みやすい人」にカバーをお願いしがちですが、同じ人ばかりにカバーをお願いするのは不満のもと。同僚の負担を軽減するための方法を、上司と一緒に考えましょう。
【旦那】
「私ばっかり家事と育児をしている」というけど、こっちだって仕事で疲れてるんだよね。夜泣きがうるさくても我慢してるし、多少は手伝っているんだから、勘弁してほしいな……。
【アドバイス新米ママ】
「お願いは時間を区切って具体的に」「手伝ってもらったことにダメ出しをしない」が我が家のルール。ちょっと大げさに感謝するとパパもやる気を出してくれます。
【祖父母】
共働きなのが大変なのはわかるけど、朝から晩まで孫を預けっぱなし。最近の育児事情は、私たちが子育てをしたときと違っているから難しいわ。しつけに対しての食い違いも多いのよね……。
【アドバイス共働きママ】
実の両親だと遠慮なくポンポン注文しがちですが、感謝の気持ちは忘れないようにしています。うちの両親は「じぃじ・ばぁばのための孫育て応援ブック」で勉強してくれました。
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いかがでしょうか?
率直に、どう感じましたか?
今回はみなさんのシェアから。
両方の立場がしっかり書いてあって良いと思った。個人的には違和感がないし、本音だから良い冊子なんじゃないかと思った
お礼を言う、というのはあたり前。自分のときはとても感謝していたし、あたり前にしていたけれど、今は子どもがいるんだから「休んであたり前でしょう」と口に出してしまう人もいる。感謝の心がないのはやはりどうかな……と感じる
職場の問題というより、経営の問題という気がする。これは子育てママさんに焦点を当てているが、どんな環境の人も「休みたいときに休める」よう整備するのが大切。
ふむふむ。
本当に自分では気づかなかった視点でのお話が面白い。
私はですね、
同僚、上司、旦那、祖父母、みんなどこか「他人事だな」が率直な感想。
私は独身女中堅一般社員。
どの立場の人の言葉も理解できなくはないんですが、やはり矢印が自分に向いている気がしてならない。
お互いが相手の立場にたって考えてみる。
もう、耳タコだし、みんなわかっていること。
ただ、どれだけ相手の立場にたって考えても、悲しいかなズレは生じる。
本当の意味の平等を考えたら、すべての人が納得できる平等なんてないし。
でもひとつだけ、これだけを、
みんなが本気で考えて思っていたら、すべて解決できるんじゃない?
その今回のひらめきがこちら。
【みんなが子どもの気持ちを一番に考える】
いうならば、目の前の人の立場ではなく【子どもの立場になる】。
単純です。
子どもは一人では生きていけないからです。
今、ママが必要なら、ママは行くしかない!
どうしても無理なら、周りの人が助けるしかない!
そこに「立場」とか関係なくないですか?
熱がでて苦しい状況で放置されていたら、死んじゃうかもしれない。
熱が出ていなくても、ずっと寂しい思いをしていたら、心が壊れちゃうかもしれない。
自分の子どもだから、誰の子どもだから、とか、もはや関係ない。
あたり前の基準ってみんな違います。
でも、
「弱いものを助ける」これってみんなあたり前なんじゃないかな?
この一点さえみんなが持っていたらいいんじゃないかな。
だから、
「仕事なんだから、子どもがいてもこれくらいやるのがあたり前……」とか、
「子どもがいて大変なんだから、これくらいしてもらってあたり前……」とかじゃなく、
たったひとつのあたり前「子どもは弱い生き物だから一番に考える」だけ大切に思って行動したら、
ちょっとは世界が変わるんじゃないかな、なんて気がしたのです。
どうでしょうか?
では、最後に本日&2021年振り返りの気づきです。
子を持つ持たない、も、たくさんの多様性の一部として、全員が働きやすい状態を目指すと自然と解決する、というのが理想
世の中のこと疎いなぁ、自分
参加するたびにいろんな考え方に触れられるのが嬉しい。年始の目標立てるところと、時間管理が印象的でした
どうしても自分だけの立場で考えてしまうが、いろいろな立場で考えを受け入れないといけないなと思った
ロジかわ会に参加して、違う環境にいる女性と話せる機会が持てて良かったと思う
4月から参加していますが、一言でいうと【その時より成長している】かなりポジティブですが。まだまだ皆さんには追いついていませんが……
相手の話をしっかり聴くこと、本当に大切
月1のアウトプットでスッキリします!
問題(炎上)があるから考えるきっかけになる。
今回、ワーキングママさんについて深く考えることができたのは、なつみ先生が炎上のお話をテーマにしてくださったから。
普段は正直考えることがなかった分、短時間で真剣に向き合う、ということができた気がしています。
たった90分で思考の枠はこんなにも広がる。
それを毎回実感できるロジかわ会は、毎月欠かせない大切な時間。
2021年も心地よい汗を脳にたくさんかきました。
さて、2022年、どんなワークが待っているのでしょう。
次回のテーマは未定ですが、どんなテーマにせよ、
たくさん発散して、収束して、あらたな自分と出会えることは間違いない。
来年も全力で、ロジかわ女子を極めていきます!!
次回のご案内
全3回コース(web開催)で、1回目となります。
単発でもお申し込みでももちろんOKです。
テーマは未定ですが、ロジカルでかわいい女性を目指したい方、
ぜひ、お申し込みくださいね!
■ 2021年1月29日(土)10:30~12:00
お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓
(文責:菅 沙絵)