2月17日は第88回『ロジかわ会』。
先月に引き続き、テーマは「ロジかわ流〜ソーシャルスキル・トレーニング講座~」です。
ソーシャルスキルとは
【社会の中で普通に他人と交わり、共に生活していくために必要な能力のこと】。
漠然と、「ない方ではない」という自己認知をしていましたが、先月もワークをして「単純じゃない」ってことを思い知りましたからね。
さて、今日もアイスブレイクからいきますが、今回はかなりサプライズな面白いアイスブレイクとなりました!
「“はぁ”って言うゲーム」をやってみよう!
みなさん、「“はぁ”って言うゲーム」ご存知ですか?
私は家族でやったこともあるので体験済みでしたが、簡単に言うと、
「はぁ」などの短い言葉と表情を使って、どんなシチュエーションの「はぁ」なのかを当てるカードゲームです。
今回はこんなシチュエーションを「はぁ」で表現しました。
ーーーーー
A:理解しての「はぁ」
B:いい加減な返事の「はぁ
C:バカにしての「はぁ」
D:恋が実っての「はぁ」
E:なんで? の「はぁ」
F:失恋の「はぁ」
G:温泉に入って「はぁ」
H:「電車に間に合っての「はぁ」
ーーーーー
適当に割り振られたわけですが、私は「F」。
正直、一番難しそうで当たりたくなかったのが「F」でした。
それは失恋したことがないので……と言いたいところですが、
そうではなく、失恋したことを思い返してみても「はぁ」と言う感じではないので(ライトに感じられてしまう)
どう表現する? と悩んでしまった感じです。
まぁ、落ち込んでいる感じを出して、「はぁ」と言いましたが、「F」と「E」の回答をいただきました。
結果を見ると、意外と皆さん当たっていなかったんですね。
とするとですよ、日常でも起こりうるわけです。
「怒ってるのかな?」「興味がないのかな?」「つまらないのかな?」
無表情だとそう思いがちですが、相手はまったくそんな状態ではないかもしれない。
私は「理解しての“はぁ”」に対して、「いい加減な返事の“はぁ”」と答えていました。
勝手にいい加減扱いをされたら相手もたまったもんじゃないですよね。大変失礼いたしました。
ただの面白いゲーム、という捉え方をしていましたが、これはソーシャルスキルアップの訓練にも適したゲームと言えそうです。
我が家にもあるので、もっと活用していきます。
ソーシャルスキルの定義
ソーシャルスキルとは、社会の中で他者と関係を築いたり、他者と関わり合いながら日常生活を円滑に営んだりするために必要な、人間関係における知識や技術のこと。
ソーシャルスキルがあると、その場の空気に適した伝え方で自分の考えを主張することができる。
WHO(世界保健機関)では、ソーシャルスキルには、
意思決定能力、問題解決能力、効果的なコミュニケーション能力、対人関係スキル、自己意識、共感などが含まれると定義。
ワーク1:こんなシチュエーションだったらどう? 〜言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションで考えてみよう!〜
ーーーーーーーーー
朝、 飲み物をこぼして(自分でも家族でも想像は何でもOK)今からきて行く洋服が汚れました。
出勤したら外で人にぶつかられて謝られるわけでもなく「チッ」と舌打ちされました。
最後の鳥のフンが落ちてきて、直当たりはしなかったけど靴が汚れました。
ーーーーーーーーー
▶️どんな表情をしていそうですか?
▶️自分の感情をどこまで出す?
▶️周りの人はどうだろう?
これを考えてシェアしました。
私が真っ先に考えるのが「試されている」です。
それでどう感じるか、このエピソードをどんな物語に紡いでいくか? を考えています。
自分の感情をどこまで出す? と言うところでの最大の気づきは、
親しい人にはそのストーリーを話す。
「ねぇねぇ、実は今朝こんなことがあって〜(上記悲惨と思われる事実を話した上で)
私こう思ったんだよね〜(どう捉えたか)」
こんな感じで、うれしいストーリーへと紡いだことを伝えたくなる。
なぜなら、喜んで聞いてくれるという信頼があるからです。
ただ、親しいわけでもない人だとしたら、そんな自分ストーリーは話さないかな。
そんな出来事があっても普通にしている、そんな感じでしょうか。
ワーク2:ふだん仕事や家庭でコミュニケーションをとるときに①意識していること。②今はあたり前になって意識していないけれど気をつけていること。10個以上出してみよう!
▶️切り口
(言語と非言語。朝昼晩。平日と休日。4H2Hなど)
私は言語と非言語で書き出してみました。
【言語】
・挨拶は自分から(返事がない人にも必ずする)
・今お時間ありますか? 職場で話しかける時には必ず聞く
・感謝を伝える時具体的にも伝えるけれど、「いつもありがとう」も伝えるようにしている
・丁寧な言葉遣いを意識している
・休日前は「良い休日を」と声掛けするようにしている
・失敗をネタにして話をするようにしている
・思ったこと(うれしい・助かったなど)はもれなく伝える
【非言語】
・挨拶は笑顔
・ちょっといい? には即対応
・Zoomでは表情を意識してみる
・「間」を恐れないようにしている
・仕事以外のメッセージは、要件以外から入る
・機嫌が悪そうな人を見た時は「何かあったのかな?」と考える
・鏡で身だしなみはよよくチェックする
中でも最近意識しているのは「ちょっといい? には即対応」です。
仕事中に話しかけられるわけですから、何かしら業務をしています。
「ひと段落したら」と言うのもアリかもしれないのですが、そうそう手が離せない状況ってないので、依頼には即対応をするよう心がけています。
実は、「今時間ある?」とか「時間がある時にちょっといい?」とか言ってくれないかな? と感じたことがあって、
でもだからこそ、「あ、でも今私が中断して応えてあげればいいだけだ」って思ったんですよね。
日々学び。
そしてそれが自分の幅を拡げてくれていると感じます。
ワーク3:こんな時どうする?〜営業事務の課長(事務メンバーの上司)〜
昼休み12時20分頃、営業のYさんが外出から戻り自分のデスクに戻りながら大きな声で全員に助けを求めてきた。
「誰か急ぎで、この資料の修正と印刷を一緒に手伝ってくれないか。午後お客さんのところに持って行くけど、一人だと間に合わない。13時に会社を出たい」
そう言ってパソコンをカタカタ。
自身は12時半から会議があり動けない。
そこに部下のAさん、Bさん、Cさんが各自デスクで昼食をとっている。
●Yさん
「弁当食べる時間があるなら少しくらい手伝えるだろ! 誰かお願いできないか」とパソコン見ながら焦っている。
●Aさん
「私は忙しいので無理です」パソコン見ながら答える。
●Bさん
「今昼休み中ですから弁当食べて何が悪いんですか。急に言われても困りますし、それDさんがやってた仕事ですよね。よくわかりません」
●Cさん
「いま他の仕事も頼まれてて。時間がないのでご飯食べながらやってるのですが……それが終われば私がやりますけど……(小さい声で)間に合うかな」
さて、あなた(営業事務の課長)ならどうする?
なつみ先生、なかなかすごいシチュエーションを持ってきましたね。笑
今どう対応するか? 後でどう対応するか?
この2点で考えてみました。
ーーーーーーー
①Yさんに具体的に何を手伝えば良いか訊く(みんなに具体的指示が出せるように)
②大きな声で「本当に申し訳ない。これは営業部としても大切な案件だから最優先で誰か手伝えそうな人はいないかな?」
と伝えてみる(おそらく無反応)
ここからは個別に仕事の様子を伺いに行く。
③Aさん、今の忙しい仕事は後に回せる?(まずはAさんに確認)回せるなら手伝いをお願いする。
AさんだめならBさんへ。
④Bさん、お昼休憩を後ろにずらして手伝ってもらえないか訊く。(お願いする)
ここで解決する予定。(物理的にBさんは時間が取れそう)
Cさんは一番引き受けてくれそうだけれど、一番時間的に難しそうなので、声がけはしない方向で。
⑤後日、Yさんと話す機会を設ける
(Yさんの人に依頼をするときの姿勢について、改善して欲しいので気づいてもらえるよう対話したい)
ーーーーーーー
この後、みんなでシェアをしましたが、
Yさんに対して言葉をかける(態度について)という方や、頼みやすいからCさんにいってしまいそうという方、またまったく違うアプローチだったのが、お客さまに時間をずらせないか調整するというもの。
いろんな視点があって面白いですよね。
私は自分がこの中で取りまとめる人間だったら、やっぱり「みんなで協力しよう! で、誰なら今できるかな?」という視点が最優先でした。
個別に向き合うのは、その後かな。
ただ、今のリアルな自分の立場だと「頼みやすい人に協力を促す」はやってしまいがち。
立場によって行動が私は変わっていたのか、というのが最大の気づきです。
リーダーだったら全体を考えるのが最優先だけれど、もしかしたら、今は自分の業務のやりやすさに視点がいっているのかもしれない。
これに気づけたのはとても大きかったので、今後の業務で自分の行動をもっと観察していこうと思う。
そして、表面的な問題と本当の問題について、見落とさないようにしていきます。
次回のご案内
次回は「ソーシャルスキル・トレーニング講座」いよいよ最終回。
単発でもわかる内容となっていますので、ぜひご参加くださいね。
■ 2024年3月23日(土)10:30~12:00
お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓
https://logikawa.jp/day/
(文責:菅 沙絵)