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開催報告【第47回 ロジかわ会】ロジカル×話し方講座 1/3

7月18日は第47回『ロジかわ会』でした。

今月はオンラインZoom開催でしたが、
もはや、不便を感じることは、まったくないですね。

もちろん、リアルならではの良さはありますが、
講義を受けて、気づきをシェアして(途中グループ分けで少人数でワークもできるし)
学びの質で言えば、遜色なし。

webの講義を受けることが多くなり、本当に痛感しているのが、
“webだからこそのコミュニケーション”。
(チャット機能で質問できたり、リアルよりも親近感を覚える場面も)

こういうのって、体感しないと知り得ないことだったりしますよね。
私はアナログ人間でしたが、今、こうしてweb講義があたり前化し楽しめている現状を、
とてもうれしく感じています。

さて、今月から3回連続講座は、「ロジかわ流話し方講座」です。
前回まで”コミュニケーション”という括りで講義いただきましたが、
今月からは”話し方”に特化します。

テーマは、
ロジカル×雑談力を鍛える】。

さて……あなたは、雑談力に自信がありますか?

私は自信を持って即答します。

「ありません!!」

なんでしょうね、
気の利いた返しや、面白い返しができなかった……
話をうまく広げられなかった……なんて、
落ち込むことはしょっちゅう。

たまにいるじゃないですか。
リハーサルしたの? ってくらい華麗な切り返しを瞬時にする人。

そういう人を見るたびに、
雑談力ないな……と思わされるわけです。

そんな思いを抱いて受けた雑談力講座。
私に変化はあったのでしょうか?

ではさっそく、講義に入っていきましょう。

アイスブレイク:あなたは話を振る方ですか? 振られる方ですか?

一番はじめになつみ先生に問われた問いですが、
いかがでしょうか。

私はこの問いの答えは明確です。

「オフィスでは振られる方。
給湯室では振る方」

これは明確な心理がはたらいていて、
仕事中の雑談ってちょっとできない(触れない)んですよね。
授業中におしゃべりしちゃいけないのと同じ心理が私の中で働いているからなんですが、

雑談が場を和ませるとか、コミュニケーションを円滑にすることは実証されていて、
それを頭では理解しているんですけど、
昭和の頑固オヤジみたく心理的にできない自分がいるんです。
(あ、昭和おじさんディスじゃないです)

でも給湯室なんかで誰かと会ったら、絶対はなしちゃいます。
だって、それこそ”雑談”する場だと思うし、息抜きっていうか。

それでは、ワークにいってみましょう。

ワーク1:こんな場面に遭遇したとき、あなたはどうしますか?

『あなたの所属する部署に新入社員(20代男性)が入りました。
コロナの影響で在宅勤務や交代出勤のため、まだ挨拶程度しかしたことがありません。

ある朝、出社するとその新人社員と二人。
就業時間まで急ぎの仕事があるわけでもなく、向こうもチラッとこちらを見ています。

あなたならどうしますか?』

A.相手が話しかけてくるまで話さない
B.「今日は蒸し暑いですね」と声をかける
C.「最近、どうですか?」と声をかける
D.その他

少し考えてみてください。






私は「D」。

相手が自分のことをどれくらい知っているのか不明なので、
まず簡単な自己紹介をしてから、最近どう? 的な会話をするかな。

これに正解っていうのはないんですけどね。
でも、できれば何か話しかけてあげたい気はしますよね。

雑談の原則とは?

・相手の話したいことを聞く
・相手の聞きたいことを話す

つまり、”相手視点が大事”ってこと。

ここで私はハッとしましたよ。
「上手に切り返す」とか「面白い話をする」とか、
できない自分に悩みがちだったけど、
そもそも、その悩みって自分視点じゃん。

そうじゃない。
そうじゃないんだと。

”相手視点”で考えたら、そんなことで悩むこともない。

相手が話したいことを引き出す能力を高めれば、
雑談なんて怖くない。

これは私にとって大きな気づきとなりましたね。

相手の話したいことを聞くときのポイント

・感情に共感する
・解決をしない
・話を取らない

とくに、3つ目の「話を取らない」は重要です。

ーーーーーーーー
Aさん:「聞いてくださいよ。今月すでに残業が50時間ですよ……」

Bさん:「大変ですね。でも聞いてくださいよ、私なんてもう70時間超えちゃったんですよ」
ーーーーーーーー

大変な自分に共感してほしいというAさんに対してのBさんの返答は、
ちょっと話をとっちゃってますよね。
共感しているようにみえて、私の方が大変と言っているみたいだし。
なんとなく、大変さを訴えたかったAさんの気持ちが晴れるかというと、
むしろ曇りそう。

「感情に共感する」ことも大切ですが、
それ以前に、「解決しない」「話をとらない」は最重要ポイントですね!

相手の聞きたいことを話すときのポイント

・自己開示をする
・同じシチュエーション、同じ感情を持つ
・相手が興味ある話か振り返る

先ほどと同じシチュエーションで考えてみましょう。

ーーーーーーーー
Aさん:「聞いてくださいよ。今月すでに残業が50時間ですよ……」

Bさん:「わ、それは大変ですね。私も最近残業続きですが、通勤時間は短い方なんで助かってます。Aさんはどの辺にお住まいなんですか?」
ーーーーーーーー

こんな感じだと、大変さに寄り添ってくれてる感じがするし、
自己開示してくれたことで親近感も覚えるかも。

雑談に正解はないですが、少なくとも私は嫌な感じはしないです。

ワーク2:ふだんどんなネタを話していますか?

どうでしょうか。

振り返ってみると、私はもっぱら「趣味」「健康」「食事」が多いですかね。
社内だったら、なんとなく噂でわかることもありますから、
(普段走っている、お酒が好き、etc)
そのことを話題にすることが多いです。

私の趣味は、マラソン。
基本的に、食べることも飲むことも大好きなので、それなりにお店も詳しい。
最近は食美活にはまっているので、健康の知識もそれなりに増えてきた。

というところで、相手をみて、この辺りの話をすることが多いですね。

でもネタに困ることもあります。
そんなときに使える魔法の言葉がこちら。

【木戸に立ちかけし衣食住】
「き」……気候
「ど」……道楽
「に」……ニュース
「た」……旅
「ち……知人
「か」……家庭
「け」……健康
「し」……仕事
「衣」
「食」
「住」

これだけあれば、どれかしら相手にハマる話題がありそうです。

天気の話をするのは定番といえそうですが、
話を広げるのってけっこう難しいと思いませんか?

ーーーーーーーー
Aさん:「今週はずっと雨ですね」

Bさん:「そうですね」
ーーーーーーーー

このあと会話を続けるとしたら、Aさんは一から出直しです。

でもBさんの返しがこうだったら?

ーーーーーーーー
Aさん:「今週はずっと雨ですね」

Bさん:「そうですね。私、週末に高尾山行く予定だったんですけど、
行けなくなっちゃったので、先週末録画した半沢直樹でもみることにします。
Aさんは週末ご予定とかありましたか?」

Aさん:「実は、ゴルフの予定だったんですけど、私も中止ですね。
半沢直樹ってめちゃくちゃ話題ですけど、私ドラマはみたことないんですよね。
小説は読んだんですけど」

ーーーーーーーー

ちょっと永遠に会話を続けちゃいそうなので、この辺で止めることにします。

でもどうですか?
ちょっと工夫するだけで、会話ってこんなにも広がるんですね。

初対面や関係性が浅い人に、踏み込んだ話題を振るのはよろしくないので、
当り障りのない世間話から、相手と自分の共通点を探していくのが◎ですね!

苦手な人との雑談のポイント

・挨拶、世間話程度
・あえて話をひっぱらない
・相手の「得意そうなこと」を質問し、相手に話してもらう

そうか、あえて”話をひっぱらない”っていうのもアリなんですね。
無理に雑談しようと思わなくていい、というのは、
ちょっと私の心を軽くしてくれました。

雑談だって”下準備”が大切

「オープンクエスチョン」、「クローズドクエスチョン」、「イエスセット」
場面で使い分けよう!

■オープンクエスチョン
自由に答えてもらうような質問の仕方。
相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効。

※注意※
親しくない相手に選択肢が多すぎることを質問すると、
心理的負担をかけてしまうこともあるので注意。

※ポイント※
「4W2H」などを使い、答える範囲をある程度限定すると
相手も答えやすい。

例)「最近どう?」→「最近”仕事”どう?」

■クローズドクエスチョン
相手が「はい、いいえ」の二者択一や「A or B or C」の三者択一などで
答えられるような、限定した質問の仕方。
相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効。

※注意※
多用すると相手を無理に誘導したり追い詰めてしまい、
尋問のように感じさせてしまう場合もあるので注意。

■イエスセット
会話の中で「イエス(はい)」という肯定的な反応を積み重ねることで、
相手の潜在意識の中に、相手が言っていることが「イエス」→ 相手の存在自体が「イエス」
という「信頼関係を築いていく」心理テクニック。

これは、一貫性の法則とも言われますが、
笑っていいとも! でタモリさんが使っていたのがまさにこの手法。
(タモさんがどんな質問をしても、観客は「そうですね!」と返すのが恒例だった)

※森田一義アワー笑っていいとも!
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=森田一義アワー_笑っていいとも!&fbclid=IwAR2lDZedQplyecFJZaPD31121nI7NAs0vjq5_l8Oxk0462y07-40COrudbI

営業トークなんかでも使えます。

「商材を買ってください」→「はい」

とはなかなかなりませんから、

「資料届いていますか?」→「はい」

から始めるとかですね。

相づちは「さしすせそ」

■さ=さすがですね
■し=知らなかったです
■す=すてきですね
■せ=センスがいいですね
■そ=それはすごいですね

雑談の悩みのタネとして、「知らないこと」を話されたとき……
というのが私の中にあったのですが、
「知らないことは知らない」って言ってしまえばいいんですよね。

そういうちっちゃい悩みの糸のようなものが
なつみ先生の言葉で、少しずつ解き放たれていきました。

ワーク3:相手からの雑談。どんな風に返しますか? 会話が途切れないように返してみてください

1、「この前、マラソン大会にでたんですよ」

2、「御社は在宅勤務してるの? どう?」

3、「昨日、野球(プロ野球観戦)負けたんだよー」

ーーーーーーー

どうでしょうか。
こちらはグループわけして実際に会話をしてみました。
ひとつご紹介。

ーーーーーーーーーー
【1】の場合

「この前、マラソン大会にでたんですよ」

「へぇーすごいですね。よく大会には出られるんですか?」

「いえ、初めてでした」

「なんでまた出ようと思ったんですか?」

「ハワイが大好きで、いつかホノルルマラソンに出場したいと思っていて。
その練習というか、だからハーフにでてみたんです」

「それは素敵ですね! 実際にハーフ走ってみてどうでしたか?
フルマラソン、近づいた感ありますか?」

「いや、それがぜんぜん。後半は本当に苦しくて。でも、声援があったので、
がんばれましたね」

「やっぱり声援の力は大きいんですね。ちなみに、ホノルルはいつ頃実現できそうですか?」

「うーん…………3年後?」

「意外と遠い。笑」
ーーーーーーーーーー

けっこう、盛り上がりました。

ただ、私はこのお題を出されたときに、ひとつだけ「困ったな」というものがありました。
それは3つ目。

「昨日、野球(プロ野球観戦)負けたんだよー」

プロ野球にまったく興味がないので、反応に困るな、と。
返すとしたら、「どこファンなんですか?」くらいしかないな、と。

そのことを一緒にワークした人に話したら、
「私も詳しくないですけど、教えてもらったらいいんじゃないですか」と。

なるほど。
それだ。

きっと、「昨日野球負けたんだよー」と話してくるくらいの人なら、
熱烈な野球ファンで、きっと話すネタは尽きない。
むしろ、話したくて仕方がないのかもしれない。

だとしたら、知らないことは知らないと正直に打ち明けて、
むしろ、教えてくださいスタンスで話を聞けば、
相手も悪い気はしないはず。

今回の雑談について私が痛感したことは、
集約するとこれしかないです。

”自分を良く見せようなんて思うなかれ”

はい、私、自分を良く見せようって思ってたんですよね。

気の利いた返しができない(気の利いた人と思われたい)
面白い返しができない(面白い人と思われたい)
知らないことについて話を広げられない(知識人と思われたい、というか、無知と思われたくない)

トータル的に、いい感じの自分を見せたかったんです。
じゃないと、話してもつまらない人って思われて、
相手が満足してくれないんじゃないかって。

でも、そうじゃない。

相手を満足させたいならば、等身大の自分のまま、
相手に興味を持つ。

それだけでいいんだって。

トークのセンスが突然向上することはないけれど、
相手に興味を持つことなら、瞬時にできる。

だからこれからは、そのことだけに注力して、
雑談を楽しんでいきたいな、と思っています。

次回のご案内

次回はロジかわ流話し方講座第2回です。
こちらも全3回コースですが、単発でも参加可能です。
現在のところ、webで行う予定としています。

■ 2020年8月8日(土)10:30~12:00
テーマ:会話の交わし方
・家族や旧友、ふだん会わない人や違う価値観の人との
 上手なおしゃべりや会話の交わし方をお伝えします

■ 2020年9月12日(土)10:30~12:00
テーマ:セミナー/プレゼンでの話し方
・ロジかわで行うセミナーの内容やワークの作り方、
 当日の話し方までお伝えします

お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓

ロジかわ講座

来月も多くの輝くロジかわ女子とお話でいることを楽しみにしています!

(文責:菅 沙絵)

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