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開催報告【第76回 ロジかわ会】ロジかわ流〜働き方について考える 2〜

2月25日は第76回『ロジかわ会』。

先月からの新しいテーマ、「ロジかわ流〜働き方について考える〜」になりましたが、
第二回目はこちら。

「働き方改革とは?」です。

働き方改革と聞いて、あなたはどう感じますか?
自社について、思いを巡らせる人が多いのでは? と思います。

私の勤めている会社では、「働き方改革」を進めるにあたり、個別面談が行われました。
ざっくりいうと、「あなたは自分のキャリアをどう考えていますか?」という話。
そのうえで、理想と現状のギャップについて、率直な気持ちを伝えました。

さて、理想と現状のギャップが「問題」とはよく言いますが、今回なつみ先生の言葉で私が印象的だったのが、

「”困っていること”と”問題”は違う」という言葉。

社員の数だけお困りごとがあったとき、会社の問題として何をどう取り組むのか? というのが、
とても難しい、そう感じました。

何を課題と捉えるのか? そんなことも考えさせられた今回のワーク。

ぜひ詳細はレポートでご確認ください。

では、お馴染みまずはアイスブレイクから。

どこで働いてもいいと言われたら、どんな場所で働きたいですか? 理由もぜひ教えてください 

これはもう迷わず。大自然を感じられる場所

思い浮かんだのは、過去訪れてお気に入りの「沖縄離島」・「北海道」・「淡路島」でした。
なぜなら、健やかな気持ちになれるから♪
まっさきに、「ハワイ」とも思いましたが、自分の内なる奥底からの声を訊いてみたら、上記3つとなりました。

ではみなさんは?

自宅。通勤時間がいらないから。お弁当作りも不要

設備(モニタ2枚、机の広さ、椅子、マウス)を考えると、自宅か会社が一番。でも、たまに旅行で長期滞在して、その旅行先でも働けると嬉しい

眺めの良いビル。電車、飛行機の発着が見える場所。ワクワクするから

おぉ、さすがロジかわ女子。理由が論理的です。
私は都会も好きなのですが(それこそ都内の大きなビルで働きたい! と思っていました)いまは自然に身を委ねたい。
年齢やタイミングで理想も変わるものですね。

でも、私の「大自然を感じられる場所」というニーズに応えるならば、社内・自宅の緑化計画なんかを考えてみてもいいのいかも。

「いますぐにできること」から取り組んでみよう♪ と思わされました。

それでは、ワークに進んでいきましょう。
働き方改革」について考えますが、企業によっても課題はさまざま。
今回は、なつみ先生が準備してくれたケーススタディにそって、みんなで考えていきます。

●ケーススタディ〜エモぶさ商事株式会社の課題について考えてみよう〜

会社名は置いておくとして、笑

ざっくり説明。

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【会社概要】

●設立:1938年4月

●人数:130名(男性90・女性50)

●平均年齢:47歳

●売上:70億

●事業内容:食品商社(菓子)

●スローガン「お客さま第一」

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【設定】

・あなたはエモぶさ商事に転職をしました

・働き方改革が急務と考える社長からミッションを言い渡されます

・まだ先入観のないあなたに、「働き方改革プロジェクトチーム」に入ってほしい

・そこで、あなたはまずは現状を把握しようと各部署のメンバーにヒアリングしました

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【インタビュー】

人事・営業・物流、7名の社員のインタビュー内容をなつみ先生が準備くださいました。
ポイントだけ記載しようと思いましたが、ワーク後の課題出しになってしまうので、まずは3名の例をそのまま記します。

●人事Aさん(55歳/男性)プロジェクトメンバーのひとり

「正直言って、現場の話を聞けば聞くほど、簡単に変えられないと思う。とくに上の層は皆長年やってきたやり方を変えようと思っていない。
テレワークを推奨しても全然ダメだった。でもコミュニケーションをとることは大事だし、テレワーク50%の目標はやらなくてもいいと思う。
社長だけが言っている目標だし」

●営業事務Eさん(29歳/女性)

「働き方改革……難しいんじゃないですか。私の仕事も無駄が多いのはわかっています。いまだに紙の資料ばかりで、印刷が多くて。
もっとITを駆使すれば生産性を上げれると思う。でも改善案をだしても、上司はよくわからないから今まで通りでお願いと言われました。
変える気がないんですよ」

●物流Fさん管理職(57歳/男性)

「うちの部署から男性で育休をとった社員がいる。他にも時短勤務やテレワークをしているメンバーもいる。
最初は大変だったけど、常に改善を繰り返して、仕組みを作るようにしている。
社長も制度やシステム投資にも前向きに考えてくれるからね。まぁ、人数が少ないし、営業とは違うからできるのかもしれないけど。
ただ営業部も無駄な日報とか長時間会議をやめればいいと思う。よその部署からは言えないが」

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いかがでしょうか。
どのような印象を受けましたか?

その他、4名に関しては、ポイントを記しますね。

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・男性の育休休暇制度は使った人1名のみ。女性は使っていても復帰後数年で辞めていく人が多い。
責任ある仕事を任せてもらえないからだと思う

・無駄な残業が多い。上司が残っているから帰らないとか、土日に出社している人が頑張っているからと評価を受けている

・テレワークで働きたいけれど、営業部は全員出社しろと言われている

・育休前は営業部。引き続きで働きたかったけれど、子どもが幼いので、残業や急なおやすみの対応を考えると難しく、いまは経営企画にいる

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では具体的に、どうしていくのか? を考えていきます。

設問①「あなたはこれからどうしていきますか?」手順や理由もそえて考えてみましょう

これがなかなか難しい。
だって、お困りごとはそれぞれあって、「どこからとりかかる?」となると頭を悩ませてしまいます。

印象としては、歴史のある会社ゆえに、上層部(社長は別として)の現状維持バイアスがとても強い
まずはそこから取り掛かりたいと思うけれど……。

そこで実ははじめは見逃していたのですが、人事のAさん、プロジェクトメンバーです!!!
あれ? プロジェクトメンバーなのに、完全に諦めちゃってない?

私ならやはりAさんと話し合ってみることからスタートさせるかな。

設問②「社長とプロジェクトメンバーであるべき姿(目標)を作りました。この一年でどんな目標を作りますか?」

■1)目標を立てよう

いろいろある中でまっさきに考えたのは、『テレワークの壁』
そもそも社長がテレワーク50%と掲げていたし、「できればテレワークをしたい」という社員の声も大きい。

そこで立てた目標は……

【紙の電子化を進める】

実際、私も週の半分くらいテレワークをしていますが、印刷や捺印のために出社する必要があるのが現状。
個人的にはバランスがとれていますが、「承認依頼をして代印」のような流れはボトルネックなので、解消していく必要があるとも感じています。

みなさんが掲げた目標で多かったのは、【売上を落とさず、残業時間を削減】

残業時間はわたしも気になっていたところ。
残業しないと売り上げがない、仕事ができない、そう思い込んでいる人が多い。そこが問題と指摘する声が多かったです。

仕事をするうえでの、あたり前の基準が「残業ありき」という社風の企業、意外と多いのかもしれません。

個人の価値観の違い以上に、根深い企業文化は大きな課題と言えそうです。

■2)目標と現状(社員の発言からわかる情報)から、どんなギャップ(問題)があるでしょうか?(複数回答OK)

・上司がわからないから……と変える気がない

・残業や土日出勤が評価される

・営業全員出社しろという上司の発言

■3)問題の中から一番大きな問題をピックアップし、なぜ、その問題が起きているのか?
なぜなぜ分析をしてみましょう。(仮説でOK)

うーん、やはり社風というか企業文化が一番のポイントな気がします。
残業や土日出勤が”従来から”評価されてきたから、それがあたり前に評価される。

みなさんの意見でなるほど! と思ったのは、「最低限の知識がない(ITツールなど)」という問題。
現状維持バイアスが強いのも、「より良くなる」と思えないからですよね。

たしかに、はじめは工数がかかるし、面倒なことも多少あります。
でも、「改革」と言えることを起こすには、少なからず必要なこと。

根幹を見直していく勇気が大切ですね。

■4)どんな解決方法が考えられるでしょうか?

個人的には、根深い企業文化を変えるには、外部コンサルがまっさきに浮かびましたが、
なかなか導入するにもハードルが高いのが事実でしょうね。

みなさんからあがった解決策で面白かったのが、「会議を利益換算する」というもの。
だらだら会議を防ぐために、工数を利益換算する。

今回の例では、うまく言っている部署もあるので、そういった事例紹介をしっかり社内展開することも大切ですね。

こうして考えてみると、できることはたくさんある。
ただ、それが浸透するか、受け入れられるか……はまた別の話。

なつみ先生からもらったケーススタディを考えるなか、実行することの難しさを痛感しました。
ただその中で強く思うのは、「仕組み・工夫・根回し」を上手に活用し、「諦めずに遂行する意志を持つ」こと。

そして、先日耳にした、ある書籍の一節を思い出しました。
 
「正解のない物事に対して、どのように考え筋道を立てていくのか」

「考えるためには暗記が必要」

ひとことで「働き方改革」と言っても正解なんてない、そう思います。
多種多様な働き方が求められている中、お困りごとや望みだって多種多様。

だからこそ、暗記(=知識と受け取ってます)が大切なのだとつくづく感じています。
正解のない物事に対して、思考するにはそのための材料は多い方がいいに決まってる。

あらためて、
知る努力と変化を恐れずシンカする勇気、そして思考し続けることを怠らずにいこうと思います。

「働き方改革」、あなたは何からはじめますか?

次回のご案内

「ロジかわ流〜働き方を考える〜」講座、全3回コース(web開催)の最終回。
「じぶんらしく働くとは?」です。
単発でもわかる内容となっていますので、ぜひご参加くださいね。

■ 2023年3月25日(土)10:30~12:00

お申込み方法:ロジかわ会HPより↓↓
http://logikawa.jp/day/

(文責:菅 沙絵)

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